レシピ集
91 Bushがいっぱい「Macadamia Biscuits」
92 やっぱりウサギ!「Easter Nests」
93 East 〜 Easter「イースターカップケーキ」
94 ビッグなフルーツ王国「パイナップルシャーベット」&「はちみつライムシャーベット」
95 もっとカルシウム もっと青野菜「ハーブクッキー」
96 桃色、いろいろ。「Peach Melba」
97 マカダミア入りの「ラズベリーマフィン」
98 スーパーフード「Almond Biscotti」
99 ハイパーフード「デイツマフィン」
100 続・愛がいっぱい「ラブハートパイ」 3月下旬、市内の公立小学校のホールで、次男が通っているスペシャルスクール、スペシャルハイスクール、公立小学校のスペシャルクラスの生徒達が参加したブッシュダンスが開かれました。ブッシュダンス(bush dance)は、カントリーミュージックにあわせて踊るダンスです。いろいろな踊りのスタイルがあります。丸くなったり、二列に並んでペアで踊ったり、フォークダンスとも似ているようなところもあります。服装はカントリー風に、チェックのシャツとジーンズとカウボーイハットとブーツで完璧です。
次男より1週間早く秋休みに入っている長男を連れて、家族全員チェックのシャツを着て参加しました。ここの男達は、踊り嫌いです。長男は幼児の時も音楽に合わせて踊ろうとはしませんでした。好きで見ていた『お母さんといっしょ』でも、いちども音楽に合わせて体を動かしたことがありません。じっと見ているか、笑っているかです。
次男の場合、気分が乗っているときは、私たちが見ているテレビの前でおしりをふって踊っています。画面が見えず迷惑踊りです。基本的には踊り嫌いの次男なので、ブッシュダンスの日は、チャンスがあればホールから逃げ出そうとしていました。
オーストラリアのカントリー音楽が響くホールの中で、なぜか、大人も子供も玄人も素人も一緒になって踊る盆踊りの風景を思い出してしまいました。
いつでもどこでも自転車移動の私たち、この日も夫を先頭に自転車でした。帰宅途中、近くの牧場の横を通っている時に久しぶりに道路に顔を出している馬を見ました。家から自転車で10分足らずの牧場には、2、3頭の馬がいます。たいていは内側の敷地内にいることが多く、近くで見ることができません。この日で、3、4回目のはず。ブッシュダンの帰りということでカメラを持っていました。長男が「馬の横で写真を写してほしい」とすぐ横に並ぶと、歯と歯茎を見せて馬が大笑いしました。びっくりして後ずさりした長男。また近づくと、今度は大口を開けて「ガッハー」と、息を吐き出す馬。長男は「頭ガブッとされる」と、少し間をあけて横並びしました。写真を撮り、自転車に乗っても「あれはぜったい馬じゃない。何� ��が馬に変身していると思う」と、ずっと言っていました。(写真・近くの変身馬)
ブッシュウォーキング中に馬に乗った人に出会うことがあります。この場合は馬に道を譲るのがルールです。
また、ブッシュウォーキングでは、ブッシュタッカー(bush tucker)と呼ばれている食べ物を見ることができます。ブッシュタッカーは先住民のアボリジニの人たちが食物としていたものです。世界中に名の知れたオーストラリア東部原産のマカダミアナッツもブッシュタッカーのひとつです。他にも、バンヤパイン(bunya pine)、イチジク、ブッシュトマト、グレヴィリア(Grevillea)の花、などまだまだもっとあります。
バンヤパインは、高さのあるバンヤパインの木に3年毎の秋に実る重さ約10kgの松かさです。松かさの中にはナッツができます。昨年の秋2月、夫が外出先からバンヤパインを持って帰ってきました。どこにこんなものが落ちていたのかと聞いてみると、長男が通っている学校の上になるハイスクールの敷地内の道路側にあるバンヤパインから、歩道に落ちていたようです。こんなに重くて大きくてとげのあるものが、そんなところに落ちているなんてなんとも危険なことです。早速学校に連絡してみると「その時期になると、囲いをしているから・・」と、慌てていない返事でした。
ここから車で約3時間くらいのところにバンヤマウンテン国立公園があります。バンヤマウンテン国立公園はクィーンズランド州で2番目に制定さ� ��た多雨林国立公園です。バンヤパインの木がたくさんあります。夏に、バンヤマウンテン国立公園をブッシュウォーキングしたことがあります。バンヤパインのことを考えて、上を見上げてはドキドキしていました。それなのに、市内の歩道に落ちているとは。3年毎ということもあり、管理が難しいバンヤパインの木をそのような場所に植えていることが未だに疑問です。(写真・バンヤパイン)
グレヴィリアは、ハゴロモノキの種類です。花の蜜は甘く、アボリジニの人たちは花を水に浸して、甘い飲み物を作っています。鳥たちもこの花が好きです。隣のテルマの前庭にあり、虹色インコがやってきます。
虹色インコはボトルブラシの花も好きです。前庭と裏庭にボトルブラシの木があります。花の季節になると、虹色インコがさかさになって甘さを堪能しています。このページの上の写真は、裏庭のボトルブラシの花にやってきた虹色インコです。甘い花には、鳥たちだけでなく、蜜蜂たちもやってきます。ブンブンと賑やかです。(写真・グレヴィリアと虹色インコ)(写真・ボトルブラシと青い鳥)
私のお気に入りの蜂蜜メーカーは、ブッシュハニーです。ブッシュハニーのラベルは、ボトルブラシの花と蜂蜜のイラストです。ブッシュハニーは種類が多く、いつも楽しく選んでいます。今、家にあるのはキャノーラの蜂蜜です。キャノーラは透明感がなく、くせもないです。その前の蜂蜜は、マカダミアとオレンジでした。オレンジの蜂蜜には、ほのかにシトラスの香りがあります。(写真・ブッシュハニー)
ブッシュハニーとブッシュタッカーのマカダミアナッツを使用して、甘さ控えめマカダミアビスケットを作りました。グレヴィリアとボトルブラシとハニーポッサムがある国内製造の絵皿にのせて食卓に出しました。
「Macadamia Biscuits」
材料(約20個)
・無塩バター 100g
・はちみつ 大さじ2と半分
・たまご 小1個
・薄力粉 200g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・マカダミアナッツ(未加工又はロースト)50g
・マカダミアナッツ 上にのせる分 適量
1 ボールに薄力粉とベーキングパウダーを一緒にしてふるったもの、溶かしバターと蜂蜜を混ぜたもの、
混ぜたたまご、切ったマカダミアナッツを入れて手で混ぜる。
2 オーブン用シートを敷いた天板に、手で球形にしたものを並べて、スプーンでおして形をつくる。上にナッツをおく。
3 前もって180℃に温めておいたオーブンの中段で約15分焼く。
昨年の4月、クーランガッタ空港(ゴールドコースト空港)に到着した妹と私たちはゴールドコーストで数日を過ごしていました。滞在2日目の金曜日の夜にサーファーズパラダイスでナイトマーケットが開かれることを、コンドミニアムの受付横においてあったタウンガイドで知りました。うれしいことに夫の協力を得て、妹と私だけのフリータイムを確保しました。
その日、午後からショッピングに出た妹と、サーファーズパラダイスのマクドナルドの前で7時に待ち合わることにしました。子供たちと遊び、お風呂に入れて、夕食の準備を済ませてから、コンドミニアムを出ました。時刻は6時55分をまわっていて、ずっと小走りして到着したのは7時13分55秒。遅れてしまったー。でも、育児経験のある妹だから、出発直前の予定外のドタバタをきっとわかってくれるはず。だったのですが、どうも表情が硬く・・。遅れて悪いのは私です。ドキドキしながら「先にマーケットに行く?それともごはん先にする?」「ご飯食べてからやったらマーケットしまるでしょ!」「しまらへんけど、まだ7時半にもなってないし・・」「えっ?なんて?7時半?」「うん、そうやあ。ほら見て時計」私� ��腕時計を妹に見せました。妹は腑に落ちない表 情で「あっ、ほんまや。あってんのそれ?」「あってんのって。ずっとこれにあわせて動いてたやん」「うそやん」「ほんま、ほんま。見てよ、あの時計」ナイトマーケットで売られている飾り提灯の陰になっている街頭時計を指さしました。妹は驚いて「えー、ほんまやー。私の時計どうなってんのー」と日本からの携帯電話の時刻を見ました。そこもちゃんと現地時間です。私は言いました「ほらね」
「えっ、なんで何もしてないのにオーストラリア時間なん?ずっと日本の時間と思ってた。だからこれに1時間プラスしてた」「と、いうことは6時から待ってた?」「そうやん、6時前から・・」「えー。うそやーん。そんなにー。ごめーん遅れてー。」遅れた私も私ですが、勝手に現地時間に変更する最新型携帯電話も携帯電話です。
カレンダーの写真は、まさにその時刻の待ち合わせ場所でした。そんなことあるわけないのですが、もしかしたらその日かもと思い、写真をパソコンで最大限に拡大してみると、服装と言い、場所と言い、妹らしき人物が写っている・・。そんなことあるわけないと分かっていても、私を待っている妹だと勝手に思って見ています。
ラフな服装で、カジュアルなお店で、たわいのないことを話しながらの夕食。体いっぱいに気持いっぱいに贅沢を受けた金曜日の夜でした。(写真・サーファーズパラダイスのナイトマーケット)
4月のいちばんの最初の週末はイースターホリデーでした。イースターは毎年変わります。3月21日以降の満月の次の日曜日が、イースターサンデーです。その日曜日を挟んで、グッドフライデー、イースターサタデー、イースターマンデーがあり、4日間の連休です。今年の満月は3月30日(火)だったことで、4月2日(金)3日(土)4日(日)5日(月)がイースターの連休でした。ちなみに、昨年のイースターサンデーは4月2日、2008年は3月23日、2007年は4月8日、2006年は4月16日でした。
イー スターの土曜日に、トゥーンバ市内のホテルにお泊りされた、お二組のシニアご夫婦にお会いする機会を得ました。皆さま、成田空港からクーランガッタ空港(ゴールドコースト空港)にご到着されて、クーランガッタにご滞在中でした。賑わう観光地のゴールドコーストからトゥーンバ観光にお越しになることはうれしいことです。「日本人向け町おこし推進会」のメンバーとして は、興味を持っていただけることは喜ばしいしいことです。実際のところ、前述のような推進会はありませんが気持ち的にはこのようなものです。
皆さまとは、夕暮れ前のピクニックポイントでお待ち合わせをしました。お土産に、川越銘菓のおいしい最中をいただきました。
帰宅後に包みを開けてみると「こがねむしは金持ちだ・・」と箱に書いてあり、長男に読んで歌って意味を話しましたが、ちゃんと理解しているのやら、どうやら・・。
奥様おふたりとご主人様おひとりは大学の時のクラブのお仲間でもあります。仲良く楽しくご旅行されているのを「いいなあ」と思いながら、将来の私たちに置き換えて、気心知れて旅行ができそうな友達夫婦を思い浮かべていました。小学校からの友達は同級生カップルです。ここはもちろんOK、あとは・・、ここと、ここと・・。想像するだけでも楽しいです。
その時に、イースターということで、ワイナリーが閉まっていることや、営業中のお店でもワインを買うことができなかったことをお聞きしました。ここに暮らし6度目のイースターです。アルコール販売を控えているところがあることを初めて知りました。後日ジェニファーに、このことを尋ねてみると、ジェニファーが生まれ育った小さな町では、子供の頃はイースターの間はガソリ ンを買うことをができなかったようです。ただし、ツーリストには氏名と住所を残すことで特別に販売していたようです。
イースターと言えば、やっぱりウサギです。ヒヨコとタマゴよりも、ウサギに溢れています。毎年、イースターが近くなると長男と次男にウサギのチョコレートをひとつずつ買い、イースターになるまで棚の上に飾っています。ジェニファーや知人からもチョコレートをもらい、ウサギはどんどんと増えていきます。(写真・棚の上のウサギたち)
シアタースタイルのポップコーンを作る方法
子供の時から動物の飾り物が好きで買い集めていました。中でもウサギがいちばん好き、次は同じくらいにカエルとカメ。
週末の土曜日と日曜日は必ず市内のどこかの家でガレージセールが開かれています。土曜日の新聞には週末のガレージセールが載ってあり、インターネットでもガレージセールの情報が手に入ります。
数年前に覗いたガレージセールは、家族揃ってアメリカに帰国されるお宅でした。動物の飾り物と小物が数多くあり、それらの品々を眺めていると、ここの奥さんと私の好みはまったく同じだということがわかりました。ウサギとカメの種類も多く、折れた耳をボンドでくっつけた木彫りのウサギもありました。可笑しいくらいに似すぎていました。これほど好みが一致するなんてめった にありません。並んでいる動物たちすべてがほしくなりました。以前の私なら、悩まずに好みの品を全部購入したことでしょう。
オーストラリアに移住するときに、今までに集めた飾り物や小物を仕方なく整理しました。捨てることがなかなか出来ない性分です。愛着のある品々を泣く泣く片付けました。それでも処分できないものは友人や友人の子供たちに(無理やり)渡し、諦めきれないものは友人宅に預けています。この整理の時に「もうこれ以上は増やさない」と固く決心しました。しかしこの日、目の前に 並んでいるウサギたちを見ているうちに、どれかひとつ、ふたつをという気になってきました。
ウサギを手にして考えていると、隣で長男が「あかんよ」と制しました。長男には日頃からほしいものを買い与えていませんでした。長男自身もこのことを承知しているので、ガレージセールでほしいものがあったとしても「買って」とはいいませんでした。時々、ほしくてたまらない品があると「これを買ってくれますか?」と聞いてくることがありましたが「ダメ」と一言いうとすぐ に諦めていました。その日、私がほしいウサギを買ってしまうとこれから長男に「ダメ」が言えなくなります。買うことを諦めました。しかし、家に戻ってからもウサギがほしくてたまりません。どうにかしてウサギを手に入れることができないものかと思案しているとひらめきました。誕生日が目前でした。誕生日だからということで長男も納得しました。翌朝に、ふたたびガレージセ ールに出向き、奥さん手作りのウサギの壁飾り(レシピNo.9)を買い、折れた耳をボンドでくっつけた木彫りのウサギ(レシピNo.14)をもらってきました。私のところに来るのを待っていたかわいいウサギたちです。移住してもやっぱりウサギ!
今年になって買ったウサギは、大好きなロードナイトの石から作られた小さなウサギと、チベット産のフェルト製のウサギです。贈り物にもやっぱりウサギ!(写真・やっぱりウサギ)
今回の写真とレシピは、1学期の最終日に長男が学校で作ってきたイースターネストです。「レシピもらってきた?」を聞く前に、長男素早く「レシピはカバンの中に入ってるよ。うれしいでしょ」と言っていました。材料の揚げ麺は市内のスーパーで売っている、そのまま食べることができる中華� ��材です。主にサラダに使用しています。日本のもので代用するとなると、ベビースター ラーメン?中華素材の細い揚げ麺?
「Easter Nests」
・揚げ麺 100g
・小粒ピーナッツ入りのピーナッツバター 大さじ2と半分
・ミルク又はダークチョコレート 200g
・飾り用のイースターエッグチョコレート 適量
1 チョコレートとビーナッツバターをいっしょに溶かす。(湯せん又は電子レンジ)
2 1に揚げ麺を入れて混ぜる。
3 紙ケースに入れて、イースターエッグチョコレートを乗せる。
4 冷蔵庫に入れる。
小学生の頃に、未来にはテレビ電話が普及すると、テレビでそのような番組がありました。画面に出てきたモデルテレビ電話を見て「えー、そんなことができるのー!」と、とても驚いた記憶があります。自然にスカイプが側にある環境にいる長男と違って「なんとまあ便利な時代になったものなんだろう」と、毎回気持を新鮮にインターネットの時代に驚きを感じています。
ハンガリーでは、イースターマンデーがいちばん重要な日です。今年のイースターマンデーも義母からスカイプが入ってきました。イースターの挨拶の後に、義母はウエブカメラを手に持って、部屋の中央にあるテープルの上に飾っているイースターの装飾タマゴのデコレーションを見せてくれました。タマゴの中身を抜いて、空にしたものに色付けします。義� ��宅のタマゴは近くに住む義兄の娘たちが作ったものでした。こうして画像を見ることができてほんとうに便利なウエブカメラです。
クリスマスには、窓から見える雪景色が私たちのパソコンの画面に映し出されます。夏のオーストラリアと冬のハンガリー、食卓に並ぶ料理も気温も何もかもが異なるふたつの国、スカイプと画像を間に入れて「メリークリスマス!」気持ちはひとつになります。
ハンガリーの重要な祝日、この日もハンガリーの義母からスカイプが入ります。私たち全員、左胸にハンガリー国旗と同意のリボンをつけて、ウエブカメラで挨拶をして、ハンガリー国家の繁栄を願います。
ハンガリーのイースターマンデーには、伝統的な風習があります。男子だけがお金をもらうことができます。現金収入がある、これだけでも充分にイースターマンデーを楽しむことができるところに、そのうえに、女子に水をかけてもいいという特権もこの日は与えられます。
この話を聞いた時、霧吹きでシュッシュッを想像しました。ところがバケツに入った水をバシャ!です。逃げる若い女性たち、追いかける男性たち、中世の絵画にもその様子が描かれています。(写真・中世の絵画)
イースターマンデーの風習の起源については伝承では、イエス・キリスト復活を目撃した老婆がそのことを口に出そうとした時に、話し出さないように水をかけたということなのですが、実際にはイエス・キリスト誕生よりも前の時代から行われていた風習だと言われています。
夫が子供の頃、都市部ではバケツ水から香水に変わっていきました。当時の男性たちは旧ソ連製の安い香水を大量に買い込み、惜しみなく女性にふりかけていたそうです。女性たちはこの香水のにおいを嫌い「バケツ水にしてー」と言いながら逃げ回っていたと夫が話していました。現在では香水がバケツ水にとってかわり、バケツに入った水をかけることは観光客向けのパフォーマンスとして行われています。(写真・イースターマンデーのパフォーマンス)
イースターマンデーの朝、「ちょっとだけにしとくからね」と長男からコップ水をかけられました。この量でも充分です。
我が家のマナ夫、ドイツ語での短いスピーチの為に、ハンガリーのイースターマンデーの風習についてをまとめていました。「おもしろいよね、ハンガリーの水かけ。ほんとはいつ頃から始まったんかな?イースターは3月か4月でしょ。日本でも4月にはお花祭りがあって、甘茶をかけるもんね。どっちも宗教行事だし、似てるよね」と、何気なく言ったこの言葉に夫はとても興味を持って、いろいろと調べだしました。「タイにもある!それも春!」これはおもしろいと、日本とタイの風習もスピーチ用の原稿に書き加えていました。(写真・タイの水かけ)
長男が幼稚園の時のイースターマンデー、ゆでタマゴにカラフルな色をぬり、ウサギのチョコレートと一緒にテーブルの上に置いておきました。朝にそれらを見た長男は「 ウサギがチョコレートを持ってきたー!」と大喜びでした。
ところが、イベント好きの私であるはずなのに、昨年までのこの4年間は何もしていません。どうして?なんで?
オーストリア人のご主人を持つ友達からのメール『ぎりぎり子供が小さいときまでは、イースターの前日夜中ゆで卵にカラーペイントして、庭に隠したりしたけれど』を読んで、はたと気付いた訳です。サンタクロース同様、心底楽しめることができる期間は限られているというのに、4年間もほったらかしにしていたなんて、私としたことが・・。大失敗です。
毎年3月の次男のサポートグループのキャンプ(今年は中止になりました)でも、子供たちにはエッグハントの時間があります。キャンプ地のあちらこちらに隠しているタマゴの形のミニチョコレートを、子供たちは競い合って捜します。楽しい美味しい遊びです。
今年は作りました。当たり前です。5年前のイースターサンデーの夜は、子供たちが寝るのを待ち、それから2ダースのタマゴをゆでて、それぞれカラフルに色付けして、模様を描きました。
今年のイースターサンデーの夜も同じように子供たちが寝るのを待っていました。前回のように24個を作れるような気がしないので12個にしておきました。それでも、ゆで上げたタマゴを冷ましているうちにだんだんと眠くなり、色付けは翌朝にまわしました。
翌朝の色付けはたいへんでした。久しぶりに棚の奥から出したアクリル絵の具は固まっていました。仕方なく水性絵の具に。ここで売られているタマゴの殻の色は茶色です。白いタマゴをまだ見たことがありません。茶色の上から下色が浮かび上がらないように水性絵の具で塗るとなると、かなりの厚塗りになります。その為に渇きが遅く、困ったことに重ね塗りがベタベタになってきました。だんだんと子供たちが起きる時間が近づき緊張してきました。筆を持ってタマゴに色を塗っているところを目撃されたくはありませんので作業を止めました。出来上がったタマゴはたった2色使いのたった4個だけ。それもブラジル色で。
このタマゴ、子供たちの目にすぐに留まるようにと、玄関先のイチゴの隣の日陰に置いておきました。長男次男とも、出たり入ったりしているのにまったくタマゴに気が付きません。太陽の強い日差しがタマゴに当たり出しました。このままだと鮮度が落ちてきます。何度も声を掛けて、その辺りをチョロチョロさせて、やっと気付かせました。
「エリカでしょ?」と長男。次男は目を広げて不思議そうに見ています。マカトン手話でニワトリを示し出しました。「ウサギさん、今年は忘れずに持ってきたよねー」と、長男と次男に言っておきました。(写真・タマゴ)
イースターマンデーのアフタヌーンティーのおやつに「イースターカップケーキ」を作ってみました。下記の材料で写真の器を6個、紙ケース入りを6個作りました。
義母から、ウサギ模様のイースターカードと共に、次男にイースターの塗り絵が送られてきました。塗り絵の表紙の男の子は香水を持っています。私の日本・夫のハンガリー・ここのオーストラリア、みっつの文化です。
「イースターカップケーキ」
材料(12個分)
・薄力粉 280g
・ベーキングパウダー 大さじ1
・無塩バター 50g
・蜂蜜 大さじ2
・チョコチップ 120g
・バニラエッセンス(できれば天然のもの)小さじ1
・牛乳 250cc
・たまご 2個
・乾燥ココナッツ 適量
・飾り用のイースターエッグチョコレート 適量
◎トッピング用チョコ
・ミルク又はダークチョコレート 100g
・無塩バター 20g
・生クリーム 大さじ1
1 ボールに、ベーキングパウダーと薄力粉をあわせてふるったもの、溶かしたバター、蜂蜜、チョコチップ、
たまごとバニラエッセンスを混ぜたもの、牛乳を入れて、木べらで混ぜる。
2 溶かした無塩バターを塗った型に入れて、前もって200℃に温めておいたオーブンの中段で20〜22分焼く。
3 焼きあがって冷ましたカップケーキに、トッピング用チョコをつけて、乾燥ココナッツをつける。
イースターエッグチョコレートをのせる。
◎トッピング用チョコ
1 チョコレートと無塩バターを一緒にして溶かす。(湯せん又は電子レンジ)
2 1に生クリームを混ぜる。
大阪でお世話になっていた歯科の先生が言いました。「日本人より欧米人のほうが歯が大きいので歯茎に入っている部分も長いです。短い日本人の平均よりも歯茎に入っている部分が短いので歯周病には気を付けて下さい。短い分だけ抜けやすくなりますからね」そして、小さな歯ブラシで丁寧に歯を磨く方法を歯科衛生士さんから教わりました。
オーストラリアの歯ブラシ、どれもこれも大きくてブラシが長くて、私の歯には合いませんでした。日本ではずっとリーチを使っていました。同じリーチの歯ブラシでも日本で売られているようなデザインのものがありません。どうにか使える今の大人用歯ブラシを見つけるまでは、ずっと子供用歯ブラシを使っていました。色や柄なんて選べるはずもなくある時はスパイダーマン、ある時は遊戯王。
オーストラリア国内の観光地に大きな建造物があります。バナナ、パイナップル、エビ、オイスター、ひつじ、うし、ギター、などなどです。有名なそれらの人目を引くビッグで精巧な建造物の設計図を作成しているのはハンガリー人の技師兄弟です。技師兄弟はハンガリーで活躍している時に、その腕前を見込まれてヨーロッパの各国から移住の招待を受けました。いちばん遠いところに行ってみようということでオーストラリアを選んだそうです。オイスターの仕事を受けた時、それまでにまだしっかりと見たこともない食べたこともないオイスターをマーケットで購入して、隅々を観察したようです。私はまだそれら建造物の実物を見たことがありませんが、写真やテレビで見る彼らの作品はオーストラリアの広い大地にとても似合� ��ています。
enrobingにチョコレートを準備する方法
クィーンズランド州には、ビッグパイナップルがあります。クィーンズランド州北部は、その気候からパイナップルやバナナなどトロピカルフルーツの産地です。
我が家の裏庭にも、トロピカルフルーツのパパイヤがあります。植えてはいません。どこかから種が来て自然発芽です。このパパイヤはオスの木らしく、パパイヤが実るにはママイヤ(こんな名前じゃありませんが)がいると夫が話していました。パパイヤの他に、キンカン、ブドウ、イチジク、パッションフルーツ、ベリー類があります。外皮が硬いパッションフルーツとキンカンは果実を口に入れることができますが他のものは鳥が先に食べてしまいます。
トゥーンバの近郊一帯はダーリングダウンズと呼ばれる食物の産地です。第二次世界大戦中、日本軍は食料確保の為にこのダーリングダウンズをおさえようとしたことが記録に残っています。野菜はウサギ、フルーツはフライングフォックス(flying fox)と呼ばれているフルーツバットのコウモリの被害を受けています。金額にすると相当な損額です。現在のところ、フライングフォックスは保護動物であるために、捕獲したり脅したりすることは禁じられています。3月の大雨で、クィーンズランド州のフライングフォックスはメルボルンに移動したとラジオのニュースで報じていましたが、全部が引越しするはずもなく、市内の公園にたくさんいるフライングフォックスはそのままでした。(写真・公園の木にぶらさがっているフライングフォックス)
暦上では秋になったとはいえ、日差しは強くまだまだ暑いトゥーンバです。アイスクリームよりひんやり感のあるパイナップルシャーベットとライムシャーベットを子供たちと作りました。レモンでもよかったのですがレモンの 酸っぱさは子供のときから苦手です。レモンティーよりミルクティー、レモネードには蜂蜜をたっぷり入れて、フライにレモン果汁を掛けないでー、なのでライムにしました。オレンジ、ユズ、キンカンなどの柑橘類の中でも私にレモンは酸っぱすぎます。長男は好きですが。
連日シャーベットを作っていました。好みを述べると、シャーベットよりアイスクリーム、ゼリーよりもプリンが好きです。あっさり味よりこってり味。しかし、このところは健康路線に入っています。時々のお楽しみおやつは別として、毎日のおやつとなるとより健康的なものをと思い、シャーベットの糖分も少なめです。
夫が「オーストラリア人の5人に4人が肥満とニュースで話してた」と言いました。5人に4人?これは少々オーバーだとしても5人に3人と言われると、そうかもしれないなあと思えます。また他のニュースでは「親の84パーセントは自分の子供は肥満ではないと思っているが実際には32パーセントが肥満」と報じていました。移住直後に、トイレ便座の体重の基準が上がるというニュースを見ました。昔よりは平均体重が増加していることは確かなことです。オーストラリアの一般的な生活スタイルで暮らしていると体重が増える可能性が大きいということです。日本人の私、白人とは体質が違います。肥満すると白人より早く生活習慣病を引き起こします。そこを意識しておかなければいけないと思っています。長男と次男もそ� ��です。現時点では効き目がなくても、頭の中にインプットされるように日頃から口やかましく「日本人の遺伝子持っているからね、友達とおんなじように食べて生活していたらあかんからね。」と注意しています。
太っていないお隣さんテルマとジェニファー夫婦の健康管理を見ていると、怠けていたらいけないと慌ててきます。
今年たしか84歳になったテルマは、食べ物はオーガニック、家庭菜園の青野菜をたっぷりと食べる、毎日かなりの距離を運動の為に歩く、ガレージのエクササイズマシーンの自転車をこいでいる(時々少々上がっているガレージのシャッターからくるくるまわっている脚が見えます)、室内用の小型トランポリンで飛んでいる。
ジェニファーは、家の中でもよく動きます。そこに、夫婦揃って週2回のスイミング、あとはテニスとウォーキングと家庭用ジム器具を使って筋力強化。ご主人は毎日市内の勤め先まで歩きます、距離にすると往復8キロ。
毎回のシャーベット、材料の量も器の大きさも違っていました。ライムシャーベットにはグラニュー糖を入れたり蜂蜜にしたり。どのくらいの大きさの器でどのくらいの数を作ったのか、記憶もごちゃごちゃです。カップやガラス食器など、お好きな器に入れてください。ステンレスのボールをそのまま冷凍庫に入れ固めた後に、取り分けてもいいと思います。
「パイナップルシャーベット」
材料
・粉ゼラチン 大さじ2分の1
・水 大さじ2
・グラニュー糖 40g
・つぶしたパイナップル 大さじ6(つぶしたパイナップルが入っている缶詰を使用)
・パイナップルジュース 100cc(パイナップルの缶詰から)
・水 100
・卵白 1個分
1 金属製のボウルに、粉ゼラチン大さじ2分の1と、水大さじ2を入れて、15分ほど置いておく。
2 1のボウルに、グラニュー糖40g、水100ccを沸騰させたものを加えて、泡立て器で静かに混ぜてから冷ます。
3 2のボウルに缶詰のパイナップル大さじ6と缶詰のジュース100ccを加えて混ぜる。
4 ボウルを冷凍庫に入れて、2時間くらい冷やし固める。
5 ボウルを半凍結の状態で冷凍庫から取り出し、泡立て器でついてくずした後に、白っぽくなるまで
泡立て器でかき混ぜる。
※ 固まっている時は、室温において少し解凍させる。
6 別のボウルに卵白を入れて、泡立て器で角がピンと立つまで泡立ててメレンゲを作る。
7 メレンゲを5のボウルに加えて、泡立て器でよく混ぜて、器に入れて冷凍庫で冷やし固める。
「はちみつライムシャーベット」
材料
・粉ゼラチン 大さじ2分の1
・水 大さじ2
・はちみつ 大さじ2
・ライム果汁 3個分
・水 200
・卵白 1個分
※ もう少し甘いほうが良い時は、
卵白を作るときにグラニュー糖大さじ1を加えてください。
1 金属製のボウルに、粉ゼラチン大さじ2分の1と、水大さじ2を入れて、15分ほど置いておく。
2 1のボウルに、はちみつ大さじ2、水200ccを沸騰させたものを加えて、泡立て器で静かに混ぜてから冷ます。
3 2のボウルにライム果汁を加えて混ぜる。
4 ボウルを冷凍庫に入れて、2時間くらい冷やし固める。
5 ボウルを半凍結の状態で冷凍庫から取り出し、泡立て器でついてくずした後に、白っぽくなるまで
泡立て器でかき混ぜる。
※ 固まっている時は、室温において少し解凍させる。
6 別のボウルに卵白を入れて、泡立て器で角がピンと立つまで泡立ててメレンゲを作る。
7 メレンゲを5のボウルに加えて、泡立て器でよく混ぜて、器に入れて冷凍庫で冷やし固める。
この大雨でトゥーンバの水源になっているダムの水量が上がりました。水量が上がるよりも先に、このダムが別のダムとパイプでつながり、2月から節水の規制がゆるくなっていまた。今までは、水道水を庭の植木にやることは禁止されて� ��ましたが偶数番地の我が家は、水・金・日曜日の夕方4時から7時の間に、水やりができるようなりました。ただし、バケツに入れてです。蛇口から直接のホース使用はダメです。
移住した時は、雨水タンクの設置は蚊が発生するという理由で禁止されていました。年々ダムの貯水量が減る一方になり雨水タンクの設置が再び許されるようなりました。
両隣の家は家庭菜園をしています。私たちも移住当初は青野菜を育てていました。水道水を植木にやることができなくなった時に、どちらもすぐに雨水タンクを設置しました。時々、両側のお隣さんから家庭菜園の野菜をもらいます。昨年、テルマから大きな立派なレタスをもらった時は、写真を撮って友達に送りました。マヌカハニー愛用の健康人テルマの無農薬野菜には、テントウムシなど小さな虫たちがくっついています。それらを見ると、栄養価の高い、庭仕事がいちばん好きだと言うテルマの青野菜を食べることができることをうれしく思います。(写真・テルマのレタス)
我が家の裏庭となると・・、夫発案の地下雨水タンクは作業が止まったままです。赤土の山、材料にする小石大石、作業に必要な木材があちらこちらに。地下雨水タンクが完成すれば「ソーラーシステムの給湯器を設置する」「質の良い雨水で家庭菜園ができる」「ぶどう棚に屋根をつけて下にテーブルを置いてお茶が飲める」「もっとベターになる」と、夫は話しているのですが、いつのことやら。早くどうにかしてほしいと思っているのは私だけのようで、夫はぜんぜん気にしない、長男は生き物がよく来ることでむしろ好んでいます。地下雨水タンクの完成を待たずに今年に入りハーブガーデンを作りました。ハーブガーデンと言っても、未完成のニワトリ小屋の隣の空きスペースに朝市で買ってきてハーブを植えているだけのもの� ��す。
移住後にいちばん最初に作り出したものはニワトリ小屋でした。雄鶏と雌鳥を飼うつもりでいたのですが、雄鶏は鳴き声がうるさいので庭で飼うことを禁止されていることを隣の人から聞きました。そこでニワトリ小屋作りはストップして今もそのまま裏庭に置いてあります。切った庭木の枝をそこにたてかけていて、見てだけではそれが何なのかはわからないのですが。
私たちがニワトリ小屋を作っている様子を、1歳半の次男はベビーカーに座りじっと見ていました。プレップに通い始めた次男がある日、裏庭のニワトリ小屋もどきを指さして、マカトン手話で「ニワトリ」を示しました。「ニワトリ?」「イエス」「どこに?」「here」「あそこにチキンがいるの?」「イエス」「ほんとう?」「イエス」
以来何度も、そこを指さしては「ニワトリ」を示しています。次男には、そこにまさにニワトリがいるように見えているようで、何が子供の想像力に影響を与えるものか、わからないものです。(写真・裏庭の未完成のニワトリ小屋)
もうそろそろ収穫できそうだなと思える家庭菜園の果物と野菜を先に食べるのは、鳥類、ポッサム、カタツムリです。テルマのミニトマトを昨年はポッサム、今年は虹色インコが全部食べてしまいました。私たちの庭の実りもこれらの生き物が食べてしまうのですが、生き物大好き長男にすると、いろいろな生き物が庭に来ることや庭に住んでいることのほうが、収穫物を食べるよりずっとうれしいようです。数年前にカタツムリの赤ちゃんを見つけた時も大喜びでした。(写真・カタツムリの赤ちゃ ん)
このところ、少しでも手があくと台所のカウンターに置いてある『もっとカルシウム もっと青野菜』(新潮文庫)を立ち読みしています。この本は17年前に大阪の書店で購入し、何度も何度も読んでいる好きな健康本です。しかし、呆れるくらいに忘れているようでいつでも新書気分です。またまたまた・・、気持を新たに読んでいると、カルシウムも青野菜も足りない・・。食の環境は魚より肉です。肉類を好む夫やベーコンやサラミが大好きな長男次男に、食事の内容を合わしているとどうしても肉料理が増えます。その上に青野菜を食べようとしない長男。『もっとカルシウム もっと青野菜』では、子供の成長と食生活に関して述べられています。そこを読むと最近?と思っていたことが解決しそうです。我が家の食卓に出る� ��ニューと、ランチバッグの中身の見直しが必要です。
春休み、夫と長男が池から魚を一匹つかまえて持って帰ってきました。最近カルシウムを連発している私に向かって、夫と長男が「魚食べないでね」を何度もしつこく言います。
先日、大学生の女の子がここに来ました。彼女は卒業後は日本語の先生になりたいと話していました。東京でホームステイをした彼女は、刺身と日本の食べ物が大好きです。ここでも魚料理の話や食料品店の話をしていました。日本人=魚、のイメージがあるようです。彼女が『これをいうのが好きです。いくらはいくらですか。おもしろいです。』と話すのを聞いた夫も負けずに『ハマチはハッウマッチー』と言っていました。
春休みの最終日は、長男次男と一緒に生地をのばし型でぬいてハーブクッキーを作ることを考えていましたが、あるクッキー型を思いつき、ふたりが遊んでいる間にサランラップの箱の刃でクッキー型を作りこっそりとハーブクッキーを焼き上げました。
裏庭からハーブをとって、ハーブクッキーにはミントとディル、ハーブティーにはタンポポ、ローズマリー、ミント、スイートバジル、ディルを入れました。
ハーブ入りの魚クッキーを見た長男は「これ、ソルティ?スィート?」と聞いていました。「食べたらわかる」と答えると、ふたりとも魚クッキーを頭からガブッとかじり出しました。
「ハーブクッキー」
材料(10cmの魚12匹)
・無塩バター 100g
・ブラウンシュガー 60g
・たまご 大2分の1
・薄力粉 200g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・切ったフレッシュハーブ(ミント・ディル) 大さじ1
・チョコチップ(目の部分に使用) 12個
1 ボールに薄力粉とベーキングパウダーを一緒にしてふるったもの、溶かしバター、ブラウンシュガー、
混ぜたたまご、切ったフレッシュハーブを入れて手で混ぜる。
2 生地を麺棒でのばし、型で抜き、チョコチップをつけて、オーブン用シートを敷いた天板に並べる。
3 前もって180℃に温めておいたオーブンの中段で約15分焼く。
朝市でピーチをたくさん買ってきました。今年に入ってからは定期的に朝市に出かけています。ニンニクの芽や大根やオクラなど季節になっても町のお店で手に入りづらい野菜類も朝市だと手に入る確立が高く、生産者� ��販のお店の価格はスーパーマーケットより安いからです。
朝市を歩いていて思うことは、移住した頃と比べるとアジア人とアフリカ人が多くなったということです。ほとんどのアフリカの人たちはスーダンから避難してきた人たちです。支援団体が生活基盤ができあがるまで細やかに支援しています。毎年どんどんとスーダン人のコミュニティーが大きくなってきています。移住直後には見かけなかったアフリカの食品類も市内のアジア食品店に並ぶようになりました。市内中心地には、スーダンの人たちがお客さんのヘアーサロンがあります。編んだ女性用のおしゃれカツラなどをガラス越しに見ると、異国に暮らしながら、さらに別の異国を感じます。
「どうしてトゥーンバに来たの?」移住直後に、よく尋ねられた言葉です。「どうしてオーストラリアに来たの?」これは、まだ誰から も質問されたことがありません。毎年、各国から多くの人たちの移民を受けるオーストラリアです。この国に来ることは珍しいものではないということでしょう。
では、なぜ私たちはオーストラリアに?
長男を連れての3度目のハンガリー帰省、長男2歳8ヶ月でした。夫の両親は夫と私に向かって、この先はハンガリーの実家近くに暮らし、(夫の)宗派の教会学校に通うことを望んでいることを話しました。義母はハンガリーでの生活が円満に行えるように協力を惜しまないことや、ヨーロッパ各国が近いことなど、日本よりもハンガリーで暮らしたくなるような話をしました。たしかに、中央ヨーロッパは隣です。アート好きの私は、美術館や博物館、歴史のある建物、優雅な町並み、オペラの舞台美術と衣装、優れた芸術が近くにある環境には惹かれるものがありました。
大阪に戻ってから夫が言いました。「アニュ(ハンガリー語のお母さん)の言うように、ヨーロッパのいろんな国が近いことは楽しいかも知れないけど、ハンガリーで暮らすと振り回される。」誰に振り回されるのかと言うと、義母と義姉にです。義母と義姉は「自分の考えを必ず実行する」精神の持ち主です。良い方向にこの面が出ると素晴らしく、良くない方向だとまわりは振り回されるということです。
私からすると、近くに義母がいようと、義姉がいようと、特に変化が生ずるような気はしません。夫も似ています。どんなことも何でも「する!」と決めたことはします。諦めません。義母と義姉と少々違うところは、やることをやってもうこれ以上はできない時でもまだやって、それからしぶしぶ諦めるというところです。この夫から尋ねられました。
「で、どう思う?オーストラリア、日本、ハンガリー。」
「うーん。」
「日本に住むなら岡山がいいな。」
「何で岡山?」
「岡山?きれいでしょ?」
「岡山かあ。」
「でも、日本に住むとなると絶対にハンガリーに帰って来いというなあ。孫の成長をどうして見れないのかと言ってアニュ泣くな。そうなったら日本で暮らすのはむつかしいなあ。」
「日本で暮らすなら私は大阪を離れたくないなあ。離れても大阪に近い関西がいい。」
「オーストラリアとハンガリーやったらどっちにする」
「そうよね、どっちでもいいけど。どっちかに決めるんだったらオーストラリアに住んでみたいなあ。ハンガリーの冬は寒いし雲が低いし、寒いのは苦手。」
すでに私たちの間では夫の考えでオーストラリアへの移住話が進んでいましたが、この私の返事が後に「エリカがオーストラリアに住みたいと言った。」となって、夫は両親に対しての言い訳にしました。義母から追求を逃れるための責任転換です。
『母の友(2007年12月号)』に掲載された文章を読んだ友達からの新年の挨拶手紙には「驚いたことは、オーストラリアへ移住を強く願ったのはえりかの方だという事、私はてっきり逆なのかと・・。」と書いてありました。これには訳があります。
『夫は日本が大好きで、ずっと日本暮らしでもいいと言っていました。私がオーストラリアで子供を育てたかったのです。』
あの文章は夫の加筆です。夫に無理やり書かされた文章でした。えらい形相なので仕方なく書き、後で消すことを考えていましたが、送信するまで横にへばりついて私の動きを見張っていました。諦めて「えーい、もういいわあー」と送信ボタンを押しました。校正時でも消し去るチャンスはなく、そのまま掲載へと。義母と義姉に何もかも決められてしまうと私に訴えていた夫ですが何のことはないやっぱり同じです。
しかし、思い込んでしまうということは、現実にこうであったことさえも都合よく忘れ、今では本当に私がオーストラリア移住を望んだと信じています。「日本楽しかったなあ。岡山でもよかったなあ。」と心底言っているのを聞くと、開いた口がふさがりません。
小学生の時に、母に連れられて牛窓の宿に2泊したことがあります。ペンションや別荘が建ち並び日本のエーゲ海と呼ばれる前のことで、海の近くの静かで何もない町、これがその時の私の牛窓の印象でした。なぜ、牛窓へ?
母に聞きそびれたことはいくつもあり、尋ねたことに返事をもらったものの「真相はこれじゃない。」と思えることもあり、この牛窓もそのひとつです。
友達を誘って、牛窓&桃食べ放題がコースに入った日帰りバスツアーに参加したことがあります。母に真相を尋ねる機会を失っなったことで、どうしてももう一度牛窓に行きたくなりました。オリーブ園から眺めた瀬戸内海、牛窓にあったものはそれだけでした。
オリーブ畑越しに海を見ながら、もう二度と来ることはないだろうと考えた牛窓に、その後家族で2度訪ねています。親しくして頂いている知人の牛窓の別荘に招待していただいたからです。3度めの牛窓は2歳半の長男を連れて1泊、4度めの牛窓は、次男出産後ハンガリーから大阪に来た夫の両親も一緒に1泊。
知人ご夫妻と私たち6人、高台に建っている別荘の庭に置かれているテーブルを囲み、4月半ばの春の陽光に照らされてキラキラひかる瀬戸内を眺めながら朝食後のティータイムをとっていました。透明なガラスのティーポットの中には、庭先で育てているハーブでいれてもらったハーブティーが入っていました。話が弾むみんなのまわりをくるくると風がやさしくまわっていました。移住は目前のことでした。「オーストラリアの家の庭でハーブを育ててハーブティーを飲む」、この時から思ったことです。
気持ちも体温も上がった頃、義母と義父が海に入ると言い出しました。4月の海に?冷え性の私には考えられないことです。夫もいい考えだと加わることに。ハンガリー生まれの3人、水着に着替えて長男を連れて足取り軽く浜へ降りて行きました。海に入ることよりも、両親と夫が荷物の中に水着を入れて持って来ていたことのほうが驚きでした。奥さんに次男を預けて、カメラを持って私もあとから浜へ降りました。この滞在で、何だかうら淋しいものを持っていた牛窓の風景が、桃色に塗り替えられました。
長男が学校の図書室から『Peach Boy』を借りてきたことがあります。『桃太郎』です。異国に伝わる不思議な物語を絵画的に描いた素敵な絵本『Peach Boy』でした。
子供たちと川の字になって寝ていると「何か話して」と長男が決まっていいました。そして物語は決まって『桃太郎』でした。「おじいさんは山へしばかりに。しばかりってわかる?」「桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。どんぶらこって、どんなふうに流れているのかわかる?」途中で何度も止まっては、わかる?覚えている?想像できる?こんな具合に進む『桃太郎』は長い長い物語となって、最後まで話すことはまれでした。長男か次男、時には私、誰かが先に寝てしまっていました。
どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてくる桃。数年前、大学生の日本語レッスンに使用するテキストに適した話題をパソコンのニュース欄から探していました。テキストに決めた記事の内容は、桃太郎の桃を食べたいとハガキを受け取った新聞社が桃太郎の桃の探し出しそうとしたこと、その桃を現在も育てている農家がひとつ福島県にあること、皇后様のお言葉でその桃が注目され始めたということでした。記事の一部分と掲載写真をテキストにしました。下記が記事の一部分です。(写真・掲載写真の桃)
硬さ 酸っぱさ、敬遠され、
福島で ひっそり 栽培、
皇后さまの 一声で 光も、
「天津モモが、食べたい。最後に食べたのは20代初め。もう50年も前になります。甘くて酸っぱくて、中は真っ赤でした。桃太郎の絵本に出てくる先のとがったモモです」懐かしの食べ物を募集した一昨年の秋以降、同様の便りが30通近く寄せられた。差出人は北海道、東北、関東、東海、中国、九州。70代以上の方がほとんどで、なかには絵まで添えた手紙もある。半世紀を経て、なお忘れられないモモとは、どんなモモなのか。探し始めて2度目の夏。東北・福島で出合った天津モモは、まさに「桃太郎さんのモモ」だった。
毎年の秋、市内のショーグランドでトゥーンバロイヤルショーが開催されます。開催期間は木曜日から土曜日の3日間、開催時間は朝9時から夜9時です。開催日は毎年変わります。今年は4月15日(木)〜17日(土)、昨年は3月26日(木)〜28日(土)でした。開催初日の木曜日は「トゥーンバショーホリデー」となりトゥーンバとこの周辺の町は祝日です。昨年は、祝日木曜日のお昼過ぎからトゥーンバロイヤルショーに出かけ、閉園時間まで楽しく過ごしました。トゥーンバロイヤルショーは、今年150周年のお祭りです。羊やガチョウや豚など動物の品評会、馬術競技、馬のショー、農産物の展示会、遊園地、花火、その他の催しなどがいろいろあります。馬の行進など、馬の出演が多くあります。近郊の牧場からは� ��馬術競技に出場する多くの家族が参加しています。会場の隅でテントを張っていたり、キャンピングカーで過ごしていたり、木につないでいる馬の 横のベビーベッドで赤ちゃんが寝ていたり。隣のテルマも馬に乗って学校に通っていたと話しています。馬と共にあるオーストラリアのカントリー暮らしのひとコマを見ることができます。(写真・馬術競技の為に練習しているところ)
今年もトゥーンバショーホリデーの木曜日にトゥーンバロイヤルショーに行こうと考えていました。しかし、勉強で忙しくしている夫が「今年は行かない。また来年。」と言い出しました。外出しないとなると何かおやつを作ろうと思い、家にたくさんある桃を使って、Peach Melbaを作ることにしました。
Peach Melbaは、1893年に、オーストラリアの有名なオペラシンガーDame Nellie Melba の為に、ロンドンのSavoyホテルのフランス人シェフEscoffierが考えたデザートです。砂糖と水で煮詰めた桃とバニラアイスクリームにラズベリーソースをかけたものです。(このことは、レシピ66でも書いていますが)市内に診察開始から100年以上経った公立の総合病院があり、その病院の古い建物に病院の歴史を見ることができるミニ博物館があります。大人気のオペラシンガーDame Nellie Melba がコンサートの為にトゥーンバを訪れましたがコンサート直前に風邪にかかり声が出なくなりました。公立総合病院の治療を受けて、予定通りにコンサートを終えることができ、感謝の気持ちを述べていることが展示されているコーナーもあります。
Peach Melbaのレシピは、以前に図書館から借りてきた本に載っていました。Melbaさんの名前が付いたデザートがあるなんて、なんて素敵なことなのだろうと、レシピを残しておきました。「Peaches with raspberry sauce」というレシピをみたことがあります。アイスクリームも添えてあるこのレシピの元はPeach Melbaでした。Peaches with raspberry sauceだと作ってみようと思わなかったデザートもPeach Melbaとなると、私たちもよく知っている市内にある劇場でコンサートを開いたMelbaさんのデザートを作って食べてみたくなりました。(写真・市内の劇場)
丁度、冷凍庫には先日作った自家製バニラアイスクリームが入っています。ただし、ラズベリーがありません。ラズベリーソースの代わりに裏庭になっているパッションフルーツをかけました。ここまではよかったのですが、アイスクリームが溶け出してきました。写真の構成をあれこれと考える時間もなく、全体的に気に入らないPeach Melbaの写真です。後日にもう一度、桃とラズベリーを買い、アイスクリームを作り、写真を撮りなおすことを考えました。ところが、桃がどこにもありません。あちらこちらのお店で桃を探している時に栗を見ました。いつの間にか、季節は夏から秋に変わっていたようです。
「Peach Melba」
材料
・桃 4個
・グラニュー糖 200g
・ラズベリー(冷凍でも可) 200g
・水 500cc
・桃を煮た時のシロップ 大さじ5
・バニラアイスクリーム 適量
1 グラニュー糖と水を鍋に入れて、弱火で砂糖を溶かす。
2 1の鍋に、半分に切り種を取り出した桃を入れて、弱火でやわらかくなるまで煮る。
3 ラズベリーと桃を煮たシロップ大さじ5を、フードプロセッサー又は、ブレンダー(ミキサー)にかけてから
裏ごしする。
4 器に、桃(お好みで皮をとってください)とバニラアイスクリームを入れて、ラズベリーソースをかける。
ジェニファーに誘われて市内のカフェでランチをとりました。秋休みの期間中に旅行にでかけているジェニファー夫婦に代わって、犬の面倒を見ていたことへのお礼です。カフェの前庭の角に大きな木がありました。木の下に何かいっぱい落ちています。近づいて見て� ��るとマカダミアナッツでした。この大きな木はマカダミアの木でした。いくつか拾ってジーンズのポケットに入れて持って帰ってきました。(写真・持って帰ってきたマカダミアナッツ)
「ラズベリーマフィン」
材料(直径約7cm マフィン型12個分)
・薄力粉 320g
・ベーキングパウダー 小さじ2
・無塩バター 50g
・たまご 2個
・牛乳 200cc
・蜂蜜 大さじ4
・冷凍ラズベリー(フレッシュでも) カップ1
・マカダミアナッツ(味なしのもの)80g
1 ボウルに溶かしたバター、牛乳、蜂蜜、たまごを入れて混ぜる。
2 1のボウルに、ベーキングパウダーと薄力粉をあわせてふるったものを入れて混ぜる。
3 2のボウルに、ラズベリー、マカダミアナッツを入れて混ぜる。
4 溶かした無塩バターを塗った型に入れて、前もって200℃に温めておいたオーブンの中段で20〜25分焼く。
夫に起こされて窓から裏庭を見ると、King parrot(オーストラリア原産の大型インコ)のカップルがモグモグとおいしそうにアーモンドを食べていました。カリカリとかじっている姿と音をカメラとビデオの残しました。「いいのが撮れたよねー」と、私たち喜んでいましたが・・。次の日も、また次の日も、そのカップルがやってきて、とうとう全部のアーモンドを食べてしまいました。「アーモンド入りの焼き菓子作る予定やったけどないわ」と、私。「殻のやわらかい新種のアーモンドは割りやすくていいと思ってたけど、あかんな」と夫。
自家製アーモンドを使った焼き菓子、たぶん今年も無理でしょう。普段町では見かけないKing parrotなのですが、どうして裏庭にアーモンドの木があることを知っているのか、不思議です。(写真・King parrot)
夫がいつのようにスカイプで、ハンガリーの義母から鳥に関するおもしろい話を聞きました。
近所の家の飼い猫が鳥を生け捕りし、口にくわえて帰ってきました。家の人たちはその鳥を初めて見ました。どうしたらいいのかわからないので、近所の獣医のところに持っていくと、その鳥は珍しくたいへん高価な鳥でした。実はその鳥は獣医がお客さんから預かった治療中の鳥でした。ある日逃げ出してしまってすごく困っていたところだったらしく、鳥が戻ってきてたいへん喜んだそうです。
家にある『悪い食事とよい食事』(新潮文庫)の中に食品のスーパースターについて書いてあるページがあります。カロリー当たりにして多種類の栄養を高濃度に含んでいるものや、他の食品からではなかなかとれない栄養素を含んでいるものです。私はこれらをスーパーフードと呼ぶことにして。そのスーパーフードの中にアーモンドが入っています。最近のおやつマフィンによく使用しているひまわりの種と乾燥アプリコットもスーパーフードです。
おやつマフィンにアーモンドも入れて、学校に持って行かせたいところなのですが、今年から長男の学校のアレルギー対策が厳しくなりました。以前から禁止されていたアーモンドに加えて、ナッツ類すべてが禁止です。次男が通っているスペシャルスクールにおいては、ピーナッツ、ナッツ類はもちろんのこと、タマゴ製品も学校に持っていくことができません。どちらの学校のタックショップでも、これらの食品は取り扱いなし、小麦アレルギーの子供たち向けにグルテン抜きのパンやソーセージやマフィンがあります。
タックショップとは、学校の予約制の売店です。長男の学校は水曜日、次男の学校は木曜日にタックショップが開きます。タックショップのメニューの管理と運営全般を任されているのはひとりのお母さんです。タックショップの日には他のお母さんが手伝います。私も今年になってから、時々手伝っています。タックショップではモーニングティーとランチの食べ物と飲み物を種類多く取り扱っています。予約方法は、茶紙袋にほしい品々と名前を記入し、お金を袋の中に入れて、タックショップの日の2日前までに学校に出しておきます。
お店で買ってきたアーモンドで「Almond Biscot style=ti」を作ることにしました。準備として、香ばしくローストしたアーモンドをオーブンから出すと、夫と子供たちが全部食べてしまい、アーモンドビスケットを作る前にアーモンドが消えてなくなってしまいました。裏庭には大型インコ2羽、家の中には大食い3人。アーモンドをキープするのは簡単ではないです。
「Almond Biscotti」
・アーモンド 200g
・薄力粉 215g
・砂糖 100g
・ベーキングソーダ 小さじ2分の1
・たまご 2個
・卵白 1個分(上から塗る分)
1 オーブンを190℃にする。
アーモンドを天板に並べて、オーブンの中段に15分入れる。
2 冷ましたアーモンド50gを、フードプロセッサー又はコーヒーミルなどに入れて粉状にする。
残りのアーモンドを、2、3等分に包丁で切る。
3 ボウルに、粉にしたアーモンド、薄力粉とベーキングソーダを一緒にしてふるったもの、砂糖を入れて混ぜる。
4 3のボウルに、混ぜたたまご、残りの切ったアーモンドを入れて手でこねる。
5 生地を3等分にし、直径2.5cmの棒状にする。はけで、混ぜた卵白を表面に塗る。
6 5をオーブン用シートを敷いた天板に並べ、前もって190℃に温めておいたオーブンの中段で20分焼く。
7 オーブンから取り出したものを約1cm幅に斜めに切り、140℃のオーブンの中段で約25分焼く。
クーラーにのせて冷ます。
デイツ、夫が大好きなものは乾燥デイツ。移住直後、町のスーパーでデイツを見た夫は大喜びで買い求め、毎日おいしそうに食べていました。私と子供たちはあまりすすみませんでした。夫がハンガリーで暮らしていた子供の頃、夏になると乾燥デイツを食べながら冷たい水を飲んでいました。夏の疲れは乾燥デイツで解消していたらしいのです。
ハイパーフードと聞いてもあまり感心を示さないに私に「ちょっと調べよか、デイツ」と夫が言いました。その後の夫の報告によると、デイツの種類は16種類で80パーセントは糖分、エジプト・イラン・サウジアラビアからの産出量が多く、喉の痛み、風邪、熱、二日酔い、歯茎の痛みなどにに効き目があり、解毒効果もあるということでした。
「暑い国原産の食べ物は体を冷やすというからなあ」などと言っていると、「砂漠の夜は冷えるで。シルクロードもデイツのおかげ」と夫から言われました。頭の中に、月の砂漠と、灼熱のシルクロードを歩くキャラバンが浮かび、急にデイツに興味が出てきました。早速買い込み、砂糖とバター抜きのデイツマフィンを作り、子供たちのランチバッグに入れました。やはり・・予想通りに、人気がありませんでした。帰宅後、好きではないデイツが入っていたマフィンに対して長男がブツブツ言っていました。健康度が高まるにつれて、人気度が下がります。
子供たちが喜んでデイツを食べる方法がないものかと、こんなことを夫に話すと「あるよ、ハイパーフードとスーパーフードの組み合わせ。健康的かどうかは別やけど」夫が話すスペイン料理のレシピは、オーブンでローストしたアーモンドをデイツの中に入れて、ベーコンを巻いて、shallow fryするというものでした。shallow fryは、フライパンに素材の半分くらいの高さに植物油を入れて揚げます。このアーモンドデイツ(家ではこう呼んでいます)、おいしい!すごくおいしい!デイツの甘さにベーコンの塩味、そこにアーモンドの歯ごたえ、いくつでも食べたくなります。揚げたてを冷えたアルコールと一緒にどうぞ。(写真・アーモンドデイツ)
「デイツマフィン」
材料(直径約7cm マフィン型12個分)
・薄力粉 80g
・全粒薄力粉 80g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・デイツ 200g
・バナナ 大1本
・牛乳 200cc
1 ボールに、ベーキングパウダーと薄力粉をあわせてふるったもの、全粒薄力粉、小さく切ったデイツ、
つぶしたバナナ、牛乳を入れて、木べらで混ぜる。
2 溶かした無塩バターを塗った型に入れて、前もって180℃に温めておいたオーブンの中段で約20分焼く。
作って食べたおやつがとうとう100種類に(料理もいくつかありますが)。自分でも驚いています。
よーく作ったなあ。
よーく食べたなあ。
よーく太らずにすんだなあ、今のところ。
いちばん回数多く作っているのは、誰からも好まれ、持ち運びも容易なJenny's Chocolate Brownies(No.1)だと思います。ジェニファーの家で初めてこのチョコレートブラウニーを食べ、自分でも作ってみたいと考えた、手作りお菓子の出発点です。混ぜるだけの簡単レシピのImpossible Pie(No.19)もよく作っています。何か作って食べたいでも忙しい、こういう時には決まって、これになります。最近よく焼くマフィンは、乾燥フルーツと種を入れたものです。砂糖の代わりにチョコチップを入れる時もあります。バナナ好きの私なので、バナナとチョコチップ入りBanana Muffins(No.3)も定番マフィンです。アンザックビスケット(No.15 No.78)、種入りビスケット(No.48)もよく作ります。季節のおやつは、何と言ってもおいしいマンゴーを味わうMango Coconut Cake(No.29)です。気温が上がってくると、冷蔵庫から取り出すCream Cheese Cake(No.16)や、冷凍庫から取り出すBerry Cheese Cake(No.30)を作ります。長男のいちばんのお気に入りはアイスクリームケーキ(No.58)です。次男はケーキなら何でも大好きです。
記念の100番めは、栗が出回っている季節ということもあり、マロンクリームたっぷりのモンブランにしようと考えていました。大阪では、栗の甘露煮やフランスから輸入されたマロンペーストの缶詰など、いつでも栗を買うことができました。トゥーンバにはそのような品はありません。季節の栗も毎年お店に並ぶとは限りませんので、栗のおやつを作ることができる機会はめったとないものです。
日本でもハンガリーでも、ケーキ屋さんのウインドーで見ることができるモンブランのようなケーキを、カフェやケーキ屋さんでまだ見たことがありません。美味しいモンブランを食べたいです。
母はチーズケーキが大好きでした。同じくらいにモンブランも大好きでした。私もモンブランが大好きです。
できるなら調理することは避けたいと考えていた私が、結婚後にやむを得ずに料理を作り始めることは想像できたとしても、まさかケーキを作るようになるとは、母も考えたことがなかっただろうと思います。ケーキが大好きだった母に食べてもらいたい、おいしく出来上がるたびに切なく想うことです。
5月に入り栗を買ってきました。もうすぐ子供の日です。これから作るマロンクリームはモンブランではなくて、子供の日の夕食後のデザートにしようと、そんな気持ちになってきました。市販されている冷凍パイシートを鯛の形にして、尾頭付きパイを2匹作ることを考えました。
5月5日、マロンクリームの準備を始めましたが思ったより渋皮むきに手間取ってしまいました。ひとつめが簡単にむけたので、やったー簡単栗だと思い、次に手をつけてみると悪戦苦闘になり、その次も、その次も、その次も。栗と渋皮が一体化していました。とうとう作業時間切れになり、むけた分を栗ご飯にしました。肝心の尾頭付きパイの中身は、辛さのないチリコンカンのインスタントの粉を使って味付けしたミンチと豆に変更しました。大きな鯛を2匹作って、長男と次男のお皿に入れると喜んでいました。(写真・鯛パイをがぶり)
その後の2日間、残りの栗はそのまま冷蔵庫の中。8日の土曜日、長男次男と一緒に渋皮むきをして、一気にマロンクリームを作り上げました。翌日は母の日、このマロンクリームを使ってパイを作ることにしました。子供の日に作った鯛パイが楽しく、まだまだパイを作ってみたい気分でした。
母の日、子供たちと一緒に大きなハート型のパイを焼きました。ハート型をパイ生地に書いている長男に「どんな名前がいいと思う?」と尋ねると、「それはもちろんLove Heartに決まってるでしょ」即答でした。このラブハートパイの他にも、マロンクリーム、バナナとカカオと蜂蜜で作ったバナナペースト、市販のカスタードソースを入れた3種類のミニパイを、長男が作りました。バナナを切ると、切り口に 、小さなハートが見えました。ラブハートの日は、何でもハートも見えちゃいます。(写真・パイ3種)(写真・ハートがついたバナナ)
子供たちと作ったラブハートパイを母と一緒に食べたいな。
母は、おばあちゃんと一緒に食べたいと思うだろうな、きっと。
おばあちゃんは、ひいおばあちゃんと一緒に食べたいと、きっと思うだろうな。
Love Heart、不変です。
母の日の数日後に、次男の名前の日がありました。またまたパイで何かを作ってみたくなりました。
次男が大好きな象と、象が好きなバナナとリンゴや焼きました。
愛がいっぱい・Tofu Cheese Cake(No.73)の中で、次男の名前の日のことについて触れています。昨年の6月に、初めて次男の名前の日のお祝いをしました。勘違いしていたようで次男の名前の日は5月でした。今年はちゃんとその日にお祝いをしました。
愛がいっぱい・Tofu Cheese Cakeには、省略した文章を載せています。これだけ読むと、どこに愛がいっぱいあるのかよくわかりませんが、実は隠れたところに愛がいっぱいあります。(写真・名前の日の象パイ)
長男が学校から聖書授業のプリントを持って帰ってきました。ここにも愛がいっぱい。
Love is patient
Love is kind
Love does not envy
Love is not rude
Love is not angry
Lone always forgives
Love rejoices wiht truth
Love always protects
Love always trusts
Love always hopes
Love always perseveres
Love never ends
「ラブハートパイ」
※マロンクリームのレシピは母が持っていたレシピ本からです。
・生栗(皮つき) 300g
・牛乳 400cc
・グラニュー糖 50g
・溶かしたセミスイートチョコレート(ミルクチョコレートを使用しました) 小さじ1
・無塩バター 40g
・冷凍パイシート 2枚
・たまごの黄身(パイにぬる分)1個分
1 栗を一晩ぬるま湯につける。又は熱湯で7、8分ゆでる。
2 栗の皮と渋皮をむき、水につける。
3 むいた栗150g、牛乳を鍋に入れ、強火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、アクをこまめに取る。
4 竹串がスーッと通るまでゆでる。途中で牛乳が少なくなれば足す。
5 煮えた栗を牛乳から取り出し、熱いうちに裏ごしする。
6 鍋に、裏ごしした栗とグラニュー糖を入れ、溶かし混ぜる。
7 溶かしたチョコレート小さじ1を6に入れて混ぜる。
8 7の粗熱がとれたら、室温でやわらかくしたバターを入れて混ぜる。
9 バイシートを切る。ハート型を1枚。上からかぶせる少し大きめのハート型を1枚。
11 マロンクリームを入れる。上からたまごの黄身をはけでぬる。
12 オーブン用シートを敷いた天板に並べ、前もって210℃に温めておいたオーブンの中段で約30分焼く。
0 コメント:
コメントを投稿