Revive -生命の科学 アーユルヴェーダ-
今回は、季節と食べ物の関係についてご説明したいと思います。
最近驚いたことがあるのですが、近所のスーパーで冬になってもスイカが売られていました。
スイカといえば代表的な夏の果物です。
それが夏が過ぎ、秋になり、冬になってもまだ売られているのです。
栽培技術が発達したおかげなのかはわかりませんが、
スイカ好きな方にとってはなんともうれしいことでしょう。
しかし、アーユルヴェーダ的に見ると暑い夏に旬のスイカは好ましいのですが、
寒い季節にスイカを食べるのは体を冷やすこととなり、決して望ましいことではありません。
身土不二(しんどふじ)という言葉があります。
もともとは仏教用語(その場合はしんどふに)で、「身」(今までの行為の結果)と、
「土」(身がよりどころにしている環境)は切り離せない、という意味です。
これを大正時代に「食養会」という団体が食養運動のスローガンとして用い、
以後食養の世界で広まっていったということです。(この場合はしんどふじ)
その意味するところは、地元の旬の食品や伝統食が体によい、というものです。
(wikipediaより)
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アーユルヴェーダにもまったく同じ考え方があります。
自分の住んでいる地域(周囲2キロ以内)で採れたものを取ることと、
季節に応じた食事をすることです。
季節とドーシャの関係については、vol.8で説明しました。
覚えていらっしゃいますか?
春はカパが増える季節
夏〜初秋はピッタが増える季節
秋〜冬はヴァータが増える季節
春はカパをバランスさせる食事、夏〜初秋はピッタをバランスさせる食事、
秋〜冬はヴァータをバランスさせる食事がポイントとなります。
・カパの季節(春)の食事:
他の季節よりも軽くて、乾燥した油の少ない食事。
重い乳製品(チーズ、ヨーグルト、アイスクリーム)は減らす。
なるべく温かい食物・飲物をとる。
辛、苦、渋の味を多く、甘、酸、塩味を少なく。
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・ピッタの季節(夏〜初秋)の食事:
熱いときはアグニ(消化の火)が自然に弱くなり、食欲が減退しがちです。
したがって、食べ過ぎないようにすることが大切です。
自然と冷たい食べ物や飲み物がほしくなりますが、冷たすぎるのはよくありません。
(氷入りのドリンクや、冷蔵庫から出したばかりの飲み物)
また汗をかくので水分を多く取る必要がありますが、食後に冷たい飲み物を飲みすぎて、
消化の火を消さないようにしましょう。
甘、苦、渋の味を多く、酸、塩、辛の味を少なく。
・ヴァータの季節(秋〜冬)の食事:
他の季節よりも、温かく、重く、油性のものを多く取るようにします。
よく調理し、消化しやすいものを食べます。
温かい飲み物(白湯、ジンジャーティーなど)をたくさん取る。
乾燥したものや生のもの(特にサラダ、生のフルーツ、生の野菜)は避ける。
この季節、食欲が増すのは自然なことですが、快適に消化できる範囲にとどめ、
食べ過ぎないようにする。
甘、酸、塩の味を多く、苦、渋、辛の味を少なく。
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そのほか、一般的な注意事項として:
・年間を通して旬のものを食べるようにする。できれば、その地域で取れたものがよい。
・その地域で季節に合わないものは避ける。
(冬には生のトマトやレタスはひかえめに。夏は穀物を少なく等)
他の地域から送られてきた熟していないフルーツは避ける。
自分の体質と一致する季節が最も要注意です。
カパの人は春、ピッタの人は夏、ヴァータの人は冬です。
また、季節の変わり目はヴァータが悪化しやすいといわれています。
体質の説明(vol.3)でお話しましたが、ほとんどの人は2つのドーシャが優勢なタイプです。
この場合、それぞれのドーシャの季節に対応するドーシャのバランスをとるようにします。
例えば、ヴァータ・ピッタ� �質の人はヴァータの季節はヴァータに気をつけ、
ピッタの季節はピッタのバランスをとるようにします。
カパの季節については、ヴァータとカパのバランスをとるようにします。
(ヴァータに好ましい食事とカパに好ましい食事を半々に食べます)
(クォンタム・ヘルスより)
冒頭でお話した、季節はずれのスイカ。
ためしに買って食べてみたのですが、色も薄く、
味のほうも旬のものと比べるとはるかに及ばない代物でした。
一年中スイカが食べられるのもすばらしいですが、その季節にしか食べられないことの
ありがたさを感じながら頂くということも、大切なのではないでしょうか。
日本は、かつて豊かな自然とともに、四季折々海の幸、山の幸に恵まれ、
それを頂いて私達は育まれて来ました。
それが、いつの間にか食料自給率40%以下の国になってしまいました。
食糧危機が来たらどうするのでしょうか。
近年、スローフードとか地産地消という言葉を耳にするようになりましたが、
特に都会に住んでいるとその土地の� ��のを食べるというのは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、最近は家庭菜園とかプランターで野菜やハーブを栽培する方も増えてきたようです。
私もそのうちやってみようと思っているのですが、皆さんもチャレンジされてみてはいかがでしょうか?
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